自己肯定感とは・・・
自己価値に関する感覚で、自分が自分自身についてどう考え、どのように感じているかによって決まる感覚です。
自己肯定感とは「自分の存在そのものを認める」感覚であり、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的、好意的に受け止めることができる感覚」のことで、「自分が自分をどう思うか」という自己認識が自己肯定感を決定づけています。
引用:一般社団法人 日本セルフエスティーム普及協会ホームページより
自分を肯定的にとらえる、あるいはありのままの自分を受け入れるということは様々な困難を乗り越えて充実した人生を送るためだけでなく、他人と協調していくためにも必要なことと言えます。
自分を否定的にとらえると他人のことも否定的にとらえたり、他人からの言動を被害的にとらえたりすることで、対人関係がうまく成立しなくなってしまうからです。
大人同士のやり取りの中でも、相手のことを思って指摘すると、相手が深く傷つき怒らせてしまい、前向きな話し合いができなくなるようなシーンがあると思います。
こういったものも自己肯定感の低さが引き起こしている可能性があります。その多くが幼少期の子育てによる影響といわれています。
このように自己肯定感が低いと、人間関係の構築およびその後の人生におけるストレスを乗り越えることが困難になります。
自己肯定感を育むためには幼少期において親の接し方が重要になります。
親だけが子どもの自尊心を向上させることができるのです。
本コラムでは具体的でより詳しい内容は割愛いたしますが、ポイントとして
子どもにとって良い体験(肯定的な体験)、悪い体験(否定的な体験)例を
以下に挙げます。
◆肯定的(能動的)な体験
・ほめられる
・ニーズに応じた教え方
・絶対評価(他人と比較しない)
・話を聞いてもらう
・適切な役割を持つ
・居場所が確保される
・正しいことを教えてもらう
・選択肢の中から選ぶ
◆否定的(受動的)な体験
・叱られる、からかわれる
・画一的、曖昧な教え方
・相対評価(他人と比較される)
・一方的に支持される
・無視される、邪魔者扱い
・居場所がない
・疑問形で反省させる
・選択肢がない、わからない
自分自身の子どもへの接し方と照らし合わせて今後の参考にしてください。
『子どものこころは親のこころを映す鏡』と言われています。
誰しも大なり小なり子育てで悩んでおられることでしょう。
「いい親になろう」「いい子どもに育てよう」と強く思えば思うほど
歯車がくるい、うまくいかない傾向にあると思います。
「いい親、いい子に育てよう」とすることをやめることが、リラックスした状態での子育てにつながり、自己肯定感や子どもの成長に良い影響を与えることになると思います。
おすすめ書籍
「いい親」をやめるとラクになる
~子どもの自己肯定感を高めるヒント~
著 古荘純一
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